お知らせ

第29回『スポーツ外傷』<赤門教職員コラムリレー>

赤門コラム

スポーツ外傷とは、転倒・衝突などの外力により組織が損傷されることで「ケガ」に当たります。

外力としては、競技中の衝突による打撲のような「直接的な外力」、ジャンプの着地時に足をひねる捻挫のような「間接的な外力」があります。

また、相手競技者との接触による接触性外傷と、相手と関係なくターンや着地などによりひねるなどの非接触性外傷があります。接触性外力としてはラグビーなどにおける衝突での頸の捻挫、肋骨の骨折などのような損傷、非接触性外傷としてはバスケットボールでのストップ・急なターンにより膝をひねっての十字靱帯損傷、ダッシュなどで踏み出した際のアキレス腱断裂や肉離れなどのようにみられます。

スポーツ競技により、損傷の部位、損傷の程度などそれぞれに違いがみられます。また、成長時期の外傷、高齢者にみられる外傷、男女による外傷などにおいてもそれぞれに特徴があります。

柔道整復師として皮下損傷における骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(肉ばなれなど)の治療、リハビリテーション、予防の指導など、一人一人に応じたメニューを施していきます。

(専任教員) 太田作郎

第28回『コロナのマスクストレス、アロマで快適に』<赤門教職員コラムリレー>

大分気温が高い日も増えてきました。新型コロナウイルス対策として、マスクを長時間つけるのは汗もかくし、苦しいなど「ストレス」になっているのではないでしょうか?
マスクが大切だとはわかっていてもどこか抵抗がある・・・

東洋医学ではこの「ストレス」をためること、不規則な生活は「気滞」の原因になるといわれています。
この「気滞」の改善法の一つとして・・・「香りを取り入れる」。

是非お勧めなのが、エッセンシャルオイル(精油)の香りでマスクを快適にする方法です。
今回はマスクにシュッとできる「アロマスプレー」の作り方を紹介します。
ウイルス・風邪予防には下記①、②のエッセンシャルオイル(精油)を選び、その他好きな香りを選びましょう。
香りの効果で気分もさわやかになります。精油の成分を吸入することが同時にできるので、精油の薬理効果を取り入れて予防をすることにもつながります。是非活用してみてください。

※精油には、雑貨扱いのもの、香りを楽しむだけのもの、メディカルグレードなど様々があるので品質には気をつけて作りましょう。

赤門コラム

①抗ウイルス対策作用のある精油
ティートリー・ユーカリ・ラベンダー・ライムなど
②殺菌作用のある精油
ティートリー・ユーカリ・ラベンダー・レモン・レモングラス・グレープフルーツ・タイムなど
③イライラ・緊張しやすい
ペパーミント・ラベンダー・オレンジ・ベルガモットなど
④集中力・記憶力の低下
ローズマリー・ラベンダーなど

ガネーシャ鍼灸院 院長
赤門鍼灸柔整専門学校 専任教員
川嶋睦子

第27回『脳梗塞の後遺症』<赤門教職員コラムリレー>

脳梗塞の後遺症

脳梗塞の後遺症の代表的なものは片麻痺でしょう。右か左の体の半分が自分の意思で動かす事が出来なくなります。目立つのは腕と脚の動きの不自由さですが、お尻や首・背中・腰の体の半分も筋肉の自由が利かなくなります。動かなくなるのは、体の半分ですが、悪くなったのは、脳細胞ですね。ですから、回復を目指すなら脳への治療アプローチが必要となります。

医学で分かっているのは、脳には可塑性という機能があって、使えなくなった部分の脳細胞の作用をシステム的に迂回させて機能は回復出来る場合もあると言うことです。また、動きの訓練だけをするよりも、同時に複数の刺激を与えると回復に効果が高くなると言う事が、鹿児島大学の川平先生が提唱され、高い効果を発揮しています。他に、動かない方ではなくて動く方の腕を固定してリハビリすると脳システムで麻痺した腕を動くようにしなければと言う判断をするようで、回復に効果的である事も解っています。

さて、鍼灸治療ではどうでしょう。私の研究結果として、鍼灸治療は、脳システムで作用する事が分かっています。学会で発表した事ですが、片麻痺の患者さんの動く方に鍼を刺したまま、麻痺した腕を動かすイメージをしてもらうだけでも、機能回復への効果は高くなる事も分かっています。

東洋医学・鍼灸治療では、数千年昔から巨刺(こし)と言う悪くなっていない方の体に刺す方法があります。

私自身は、病院勤務していた時期に、片麻痺を起こした多数の患者さんの鍼治療を受け持っていました。その中で実感したのは治療・リハビリを受けるだけの場合より自分で「動きたい!」としっかり思って、脳活動を活発にした方が回復へ向かう事が多かったと記憶しています。また、治療に当たるときは、その心を持って貰えるよう接する事が必要でした。人の動きは全て脳からの出力情報でコントロールされています。鍼灸治療は脳で効果を出しています。

適切な鍼灸治療は、脳の可塑性を活発にして、麻痺の回復への近道となり得ます。
刺すだけでは無い鍼灸治療を是非受けてみてください。

<専任教員:吉本豊>
吉本豊先生YouTubeはこちらから
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第26回『肩こり・首こり・寝違い・ムチウチ~肩こり、首こりに対する操体法~』<赤門教職員コラムリレー>

今回も、仙台発祥の操体法で述べていきます。
操体法の基本動作は、呼吸、飲食、精神活動、身体運動で、それらに環境との関わりがあります。呼吸は複式呼吸で行い、身体運動は無理せず、動きやすい方に動くようにします。

肩こりは、カバンの紐を長時間肩に掛ける、猫背などの不良姿勢、長時間のデスクワーク等により、肩上部、肩背、肩甲間部の筋緊張および硬結、重い感じがする等の症状がみられます。首のこりは、頚肩部のこり、痛み、頚部の後屈・側屈等に運動制限があります。

①肩のこり、重い感じ
本人は、正座か椅子に腰かけ、術者がいる場合は、その背後から両肩を左右に交互に下に押し下げ、左右感覚の違いを聞ききます。右肩を押し下げた時、痛みや苦しさ等がある時は術者が本人の右肩を軽く押し下げ、その軽い抵抗に対して本人が肩を上げて行き、痛みがない所で、瞬間脱力をします。
本人が一人で行う時は、左右の肩を交互に上げてみて、上げやすい方の肩を自分でゆっくり上げて行き瞬間脱力をします。

肩こり、重い感じ

②肩・腕の痛み
術者が本人の手首をつかんで行うか、本人のみで行う場合は、自分で行います。腕を内側、外側に回し、痛くなった所、苦しい所で止め、逆の痛くない、苦しくない方向に回旋し、楽な所で肩から瞬間脱力をします。肩の角度を上方、下方、内方、外方と色々変えてみて一番調子の悪い角度を探して、そこで腕を内側、外側に回して行うようにします。

片腕の痛み

③頚部の痛み
本人または術者が頭部を左右に回旋し、その左右のどちらの首が痛いか苦しいかを聞きます。仮に左回旋で、痛み、苦しさが生じたら、その生じたらその角度から、右回旋を行うようにします。術者がいたら軽い抵抗をしてもらうが、本人が行う時は、自分で行い、楽な所で瞬間脱力をします。これは、左右側屈でも同じように行います。

頚部の痛み

④頸椎の周りの痛み
頚椎の周りに痛みのある所、硬結のある所、その一か所の最大圧痛点に指2~3本を離さず押さえます。そのまま仰向けになって、顎を上げ、胸をブリッジするかのように上げ張るようにして、圧痛、硬結のある方に顔を回旋させて、楽な所で瞬間脱力をします。

頸椎の周りの痛み

操作してくれる相手がいる場合は2~3回、一人で行う場合は、3~5回行います。これらの操作の内、どちらも楽な場合は、その操作は省き別な操作を行っていきます。

(専任教員)糟谷俊彦

第25回『肩こり・首こり・寝違い・ムチウチ』<赤門教職員コラムリレー> 

新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、外出自粛が続く中、運動不足やテレワーク、ストレスなどから肩こりや首(頚)こりが発症したり、以前よりもひどくなった方が増えてはいないでしょうか。肩こりや首こりは日常生活や仕事での痛みや以前からある痛みなど、慢性的なものが多く、改善しにくい場合もあります。 肩こりの予防の簡単な運動として、気をつけの姿勢から手のひらを前方に向けて肘を曲げると肩の前を指先で触れることができますので、その姿勢のまま肩を大きく前後に10回ずつ、まわして下さい(このとき、肩に痛みがある場合は中止してください)。肩甲骨を動かすように意識してまわすと、なお効果的です。

肩こり解消

また、首(頚部)の傷病には、寝違えやむちうちなどがあります。

寝違えは、睡眠中、長時間にわたり無理な姿勢をとることで筋肉の一部の血行が悪くなることや枕の高さが合わないことなどが原因で、寝起きに首を動かすと筋肉痛のような鈍い痛みが首や肩にかけて生じるのが特徴的です。症状は数時間で改善する軽度な痛みから数日にわたって首を動かせないような強い痛みを生じます。

寝違えてしまったときに迷うのが、冷やすのか?温めるのか?ではないでしょうか。寝違えてすぐの痛みが強いときは炎症が起こっていますので、まずは冷やしましょう。その後、腫れや痛みが引いたら、首周りの筋肉を温めて血行を良くすることは寝違えや肩こりの予防にもなります。また炎症を鎮めるためには湿布も効果的です。

むちうちは、追突事故のような予測ができない状況(反射的に身構えることができない状況)で後方からの衝撃により、首(頚部)が鞭を打つように前後にしなり痛めてしまいます。ケガをしたその日に痛みがなく、翌日に痛みが出現することもあり、片頭痛などを後遺してしまう方もしばしばみられます。治療の際、どこの医療機関(科目)に受診すればいいのか分からない場合は病院や整(接)骨院などに問い合わせてから受診したほうがよいと思います。痛みが軽いからといって軽症と自己判断はせずに早期に治療をすることが重要です。

(専任教員)小原賢

第24回『花粉症対策』<赤門教職員コラムリレー> 

赤門コラム

花粉症の方にとって、春は辛い季節だと思います。
そんな花粉症も鍼灸・ツボ押し・セルフケアで症状改善が見込めるので、ぜひ試して頂きたいです。

花粉症の症状に重要なポイントはこちらです。

①頭頂部~前頭部のツボ押し
花粉症で咽喉の違和感、目のかゆみ、鼻づまり等の症状が出てくると、次第に頭頂部から前頭部が緊張してきます。これらは相互に関係しており、頭頂部から前頭部の緊張を緩める事で、これらの症状を改善させる事ができます。
花粉症でお悩みの方は、ぜひご自身の頭の前半分をマッサージして頂きたいです。きっと思った以上に固くなっている事に驚かれると思います。そして緊張が緩むにつれて、鼻がスッと通ってくる解放感を感じる事ができるはずです。

②「痰湿(たんしつ)」の溜まらない生活習慣
花粉症がなぜ起きるのか。東洋医学では「痰湿」と呼ばれる水分代謝の停滞が関係していると言われています。痰湿は甘いもの、脂っこいもの、味の濃いもの等を過食する事で体内に発生し、体内に留まり代謝を阻害します。
春に花粉症が起きる原因は、冬の間に上記のものを常食している事と言われます。冬は身体が物質を蓄える方向に機能をシフトするため、上記のものを常食しても体は溜める方向に働きます。しかし春になると身体は内にため込んだものを発散させる方向に機能をシフトさせます。そのため冬の間に余分にため込んだものがあれば、それを一気に排泄させようと反応が起きてくるのです。痰湿は水の停滞物ですから、鼻水や涙として顔面から出てきます。
常にアレルギー反応があるという方は、もしかしたら甘いものや脂っこいものの偏食があるかもしれません。食生活を菜食中心のさっぱりしたものに切り替える事で、痰湿の除去がスムーズに進み、症状が治まりやすくなります。

いかがでしょうか。花粉症の方はぜひ実践して頂き、春を快適に過ごして頂きたいと思います。

<専任教員>三保翔平

第23回『スポーツと伝統医療(柔道整復・鍼灸・あん摩マッサージ指圧)』<赤門教職員コラムリレー>

赤門コラム

昨年(2019)のラグビーワールドカップ、本年の東京オリンピックと近年のビックイベント開催だけを見てもお分かりの通り、世界的に見てスポーツの社会における存在価値は高まる一方である。

その形式は、「プロ、アマのアスリート・サポーター・観戦・等々」、受動、能動いろいろであるが、スポーツ活動に参加する人々が増加しているのは間違いない。

今更であるが、スポーツの価値をあらためて考えてみるとWHOの健康の定義にもあるように「肉体的」のみならず「精神的」なものも含めた健康増進への貢献があげられる。「アスリート」、「観戦」、「趣味」等、参加形式は様々だが、いわゆる「ケガ」「障害」への対応のみならず『人としての生きがい』対応が求められている。そんな中で「ケガ」「障害」だけではない精神的に鬱した状態になった場合でも、伝統医療(柔道整復・鍼灸・あん摩・マッサージ・指圧)の精神面を含めた全人的な把握と、それに対するコンディショニング、リハビリ施術は、有効な結果を上げることができているケースが多い。西洋医学と伝統医学の特徴をそれぞれ生かすことで、選手への更に多方面な、緻密なコンディショニング、リハビリが可能となると思われる。

ちょっと、苦言を呈して短い文を終わらせたい。伝統医療の治療効果は高いのだがアスリートが陥りやすく、施術者にとっても注意を要することは、コンディショニング、リハビリを他人任せにしがちなことである。痛くなったら、或いは疲れたら施術をすれば何とかなる、自分の体を何とかしてほしいという、常に受動的な状態に患者(アスリート)がなりがちな点である。自らの体は、自らの方法で作り上げるという根本的な能動的態度が必要である。自分でストレッチもせず、痛みが出てもアイシングさえしないで施術にかかるという態度は、選手のコンディショニング、リハビリへの自立が失われることになりかねないのである。我々は、患者(アスリート)に関わる時、患者(アスリート)の自立の上でのサポートとしての役割を認識しながら対応しなければならない。これをはき違えるとせっかくの努力が無駄になる。伝統医療の「人を治す」の特色、意味を今一度深く考えてみよう。そこから全て始まるような気がするし、今求められているものだと思う。

(専任教員)亀井啓

第22回『ママとベビーのための鍼灸[逆子・つわり解消]』<赤門教職員コラムリレー>

ママとベビーの鍼灸

妊娠初期に妊婦さんを悩ませる「つわり」は、全くない人もいれば、点滴や入院など重症化する方もいらっしゃいます。
「つわり」はベビーからママへの「無理しないで」というメッセージであるというのです。

しかし、症状がひどいと不安になり体調管理するのにも一苦労ですよね。

現代医学では妊娠初期の「つわり」は、生理的なもので、軽症なものは病気と考えませんが、東洋医学では、身体の異常と考え、症状に合わせオーダーメード治療をいたします。

今回は、軽症なつわりの軽減法をご紹介いたします。

1:吐き気を抑える「内関(ないかん)」
内関:前腕の内側、手首から肘に向かい、手首の付け根の中央から指2本分の所に皮内針または按圧してみてください。
同時に足三里、太衝穴もプラスすると効果的!

つわり軽減

2:胃腸の不調に「章門(しょうもん)・京門(けいもん)」
章門は胃や肝臓の働きを助けるツボで、消化不良や吐き気、手足がだるいなどの症状を和らげてくれます。
京門は胃腸の不調、吐き気に効果的です。
いずれも脇腹にあるので、軽く撫でるか、温灸器(棒灸)などで温めるように施術します。

つわり軽減

3:早朝、空腹時のつわりの救世主「梅番茶」!
お茶碗に梅干し1個すりつぶす。ショウガの汁少々、醤油1~2滴を加えて熱い番茶を注ぐ。
梅番茶は新陳代謝を促進し、血行をよくして胃腸の働きを活発にするので、吐き気やむかつきなどの症状を抑えてくれることでしょう。

個人差はありますが、軽症であれば、病院と連携しながら、上記のような鍼灸・マッサージ治療も有効ですが、重症な妊娠悪阻は必ず病院受診をおすすめします。
かけがえのないベビーとの対面を楽しみながら、焦らず、ゆっくり、少しずつママになっていただきたいです。

(専任教員)川嶋睦子

第21回『中国と日本の鍼灸の違いについて』<赤門教職員コラムリレー>

中国と日本の鍼灸の違いについて赤門教職員コラムリレー

今回のコラムは『日本と中国の鍼灸の違い』についてお話します。

鍼灸治療は、2千年以上前に中国で誕生しました。
治療器具は、現代のような金属を細くする加工技術はないため、石を鋭利に加工したものを用いて鍼治療を行っていました。中国の漢代(漢王朝の時代)になると、鍼灸治療の理論をまとめた本「黄帝内経(こうていだいけい)」が出来ました。
飛鳥時代に朝鮮から日本へ伝わり、その後、江戸時代に最も盛んになり日本に広く鍼灸治療が普及しました。

伝来当初より日本と中国の鍼灸は、其々に独自の発展をしています。
現代の両国の鍼灸治療の相違点について説明します。

①鍼治療について
[日本] 鍼管を用いて刺入しやすく、痛みを最小限に抑える管鍼法が主流です。細い鍼による低刺激の治療方法が多いです。
[中国] 鍼管を用いず、手首のスナップを使い、直接鍼を肌に刺入します。また、日本より、太い鍼や長い鍼を使い、強刺激の治療方法が多いです。

②鍼灸師の資格について
[日本]  国家資格のはり師、きゅう師の資格を取得のため、専門学校(3年間)・大学(4年間)で学びます。日本の鍼灸師は、主に鍼灸のみを用いて治療を行います。(漢方薬の処方や医薬品の使用はできません)
[中国]  国家資格の中医師の資格を取得のため、大学(5年間)後に病院等研修(1年間)で学びます。中医師は、鍼灸治療と漢方薬、西洋薬等を合わせた鍼灸治療を行います。

③鍼灸治療の普及について
治療場所も両国で違いがあります。
[日本] 鍼灸治療院
[中国] 病院
中国は、日本よりも1日あたりの患者数や治療する症状・病状も多いと感じます。
これは、鍼灸治療を取り巻く日本と中国の社会保険制度の違いが、両国の普及度の違いに現れているのだと考えられます。

今回は、日本と中国の鍼灸の違いをお話ししましたが、鍼灸は世界に広がっています。
世界の9割の国々(ヨーロッパやアメリカ・ブラジル・韓国・台湾など)で鍼灸治療が行われ、日々発展しています。
日本の鍼灸を学んだ後に、留学などにより諸外国の様々な鍼灸治療を勉強し、知識を高めることもできます。鍼灸は、知識や治療方法の奥が深く膨大です。そういった様々な知識を使い患者を治療するやりがいのある仕事だと思います。

(学校法人赤門宏志学院 法人本部総務)坂本浩樹

第20回『柔道整復師による整復の凄さ!』<赤門教職員コラムリレー>

柔道整復の凄さ

柔道整復師は、日常におけるケガ、スポーツによるケガなど骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などに対し、手技により自然治癒力を引き出す施療していくスペシャリストです。

「柔道整復学・理論」として骨折・脱臼・軟部組織損傷などの外傷・障害を学び、「柔道整復学・実技」として損傷に対しての整復処置、固定、後療を施し早い社会復帰させることを学んでいます。

柔道整復師は問診、視診、触診、計測、検査など、「手」によって状態を把握し、骨折、脱臼においては応急処置として変形を整復・固定し、疼痛を軽減できます。

スポーツ現場での応急処置、災害時での救護など医療診察機器のない状況においても、柔道整復師は日常におけるケガと同じように処置できる強みがあります。

現在は国家資格を取得後、開業、病院勤務、接骨院・整骨院勤務、スポーツトレーナー・救護、介護のケアマネージャー・機能訓練指導員、柔整学校専科教員などに様々な分野において活躍しています。

(専任教員) 太田作郎

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