国分町校舎にて教育実習が行われました。
担当:東洋療法教育専攻科2年生 先崎貴洋
聴講生:鍼灸科第一部3年生
科目:臨床実習
テーマ:「患者への対応と背部兪穴の取穴方法」
中心課題 「学生が自分から疑問を持ち、考えさせ気づかせるような授業をする」
※自分の経験も含め、患者への正しい対応の仕方を身につける
※背部兪穴の使用方法を学び、正しく取穴できるようになる
主要課題
①背部兪穴の説明
内容→治療の初めは問診から入るが、患者の問診でのサインが背部兪穴に現れることが多いことや、気、血、津液(五臓)の問題も背部兪穴に絡んでくる旨を伝える。また、治療にあたって背部兪穴は体調を整える(気の流れをよくする)うえで欠かせないものであることや、基準が分かれば初心者でも比較的取穴しやすいことなどを説明する。自分自身、臨床の場に立っていて、腰痛の人は腎兪や大腸兪によく反応が出ていることや、背中の張りを訴える人で食欲が旺盛な人は脾兪、胃兪に反応が出やすいことなども付け加える。他にも、患者が寝不足であれば肝兪の反応を確認し、刺鍼点とすることや、精神的な疲れの時は心兪を取穴したりすることを説明する
②お互いに問診してみる
a.事前に配布した問診票を使って問診の練習も含め、相手の体調や主訴を問う
b.実際に患者役の背中を触診する(肌の質感や隆起など)
③ベースとなる場所を取穴する
a.体表部で取りやすい位置にあるツボを取穴し、灸点ペンでチェックをいれる
※肩甲棘→肺兪 肩甲骨下角→膈兪 L2→腎兪 ヤコビーライン→大腸兪
④ベースとなるツボから周囲のツボを取穴する
※肺兪→心兪、膈兪→肝兪、腎兪→脾兪etc…