2014年10月22日(水)に東洋療法学校協会の第36回学術大会が神奈川県民ホールにて開催されました。
この学術大会は、全国各地の鍼灸・あんまマッサージ指圧の専門学生がそれぞれ研究テーマを決定し、各校の優秀な研究をした学生が代表として発表する大会です。
当校の鍼灸マッサージ東洋医療科から2組参加してポスター発表をしてきましたので、ご報告いたします!
▼発表内容
異なる貼付物が耳鍼点におよぼす効果~腰痛点へのアプローチ~
鍼灸マッサージ東洋医療科2年
大野ひかり、熊澤茜、小野紘太郎、菊地辰徳、木村加奈、
黒木宏佳、佐藤光恵、高橋 翔、花輪玲佳、藤村侑芽
近年、多くの人が抱えている身体の悩みに「腰痛」が あげられる。しかし、腰痛には様々な要因があり、特定も難しく、治療法も多岐にわたります。
その中で耳鍼法は、フランス人医師のP.ノジェ氏により体系化されたが、日本ではまだ日が浅く「腰痛」の治療法として、有効性を検証しているものは少ない状況です。
そこで、耳の反射区である「腰痛点」に、鍼以外の 貼付物でアプローチし、腰部の筋の緩和を目的に、 筋への影響と痛みの軽減を比較・検討しました。
▼発表内容
体位が耳鍼に与える影響
鍼灸マッサージ東洋医療科2年
猪股布由佳、板井佑佳、小野紘太郎、菊地辰徳、
木村加奈、 黒木宏佳、佐藤光恵、高橋 翔、花輪玲佳、藤村侑芽
西條氏の研究で、座位・浅刺・呼気時の刺激により全身の骨格筋や血管の過緊張の改善がみられるという。この改善反応は副交感神経と交感神経β受容体系機能の高まりによる実験成果であると発表されています。今回はこの理説に、P.ノジェ氏によって体系化された耳鍼法を用い、刺鍼時の体位を『座位』『側臥位』『仰臥位』と変えることで筋弛緩(FFD:指床間距離)及び腰部への鎮痛作用(NRS:痛み評価スケール)の有効性の検証を試みました。
全国の学校が集まる大きな学術大会で、とても貴重な経験をさせていただきました。