東洋医学の元本が作成されたのは4000〜5000年前と言われています。当たり前ですが、その時代にもママとベビーが存在しました。そしてママである親の思いは「我が子が健やかに成長してくれること」でした。どの時代でも同じですよね。

そしてベビーにその思いを伝えるためには、ママとベビーの距離の近さが重要であることが分かっています。具体的には、ママがベビーに授乳するとき、ベビーと見つめ合う顔の近さです。
ベビーはママから見つめられることで安心しますし、安心することはベビーの成長にも大変重要です。また授乳しているママも、ベビーを見つめることで幸せホルモンであるセロトニンが分泌されます。これは密にベビーと接しているママの特権ですね。

では授乳機会の少ないパパはどうでしょう?パパが我が子を見つめる機会は、ママと比較すると少ない場合が多く、幸せホルモンが分泌されるチャンスも逃してしまいがちです。
そこでママにお願いです。パパにも幸せになるチャンスをどんどん分けてあげてください。
ママは授乳をパパに抱っこでやらせてあげてたり、パパはママから授乳姿勢・赤ちゃんの支え方などを教えてもらったりするといいでしょう。

ベビーのお世話をしてみると分かるのですが、授乳や入浴をするときの姿勢って結構きついんです。
特に起こりやすいのは親指根元の腱鞘炎。腱鞘炎は手首の角度に無理がある状態で指に力を入れるとすぐに起こります。大事なベビーを扱うのですから無理もしてしまいがちです。
子育てに大忙しのママとパパにとって、指が痛くて動きが自由にならないのは困りますよね。

最新の研究成果のひとつに、母指腱鞘炎は肘から先の腕を力を入れたり抜いたりしながら、内・外に回す運動をすることで早く治る事が分かっています。
出産と子育ては大仕事です。特に授乳機会の多いママは要注意です。無理をせずに楽しく幸せに過ごしてくださいね。

(専任教員:吉本豊)