腱鞘炎というと、多いのが親指を動かすと痛みが出るド・ケルバン病があります。原因は親指を伸ばす筋肉のうち親指を大きく広げると、手首に出る短母指屈筋腱と長母指外転筋腱が腱鞘と呼ばれるトンネルを通過する際に擦れ、使い過ぎによって発生します。スポーツでは、テニスや野球などの手でラケットやバットを握る動作をする人、仕事でのパソコン操作や家事で指を多く使う人や最近ではスマートフォン操作で発生する人も多いといわれています。
自分がド・ケルバン病かを調べるためにフィンケルシュタインテストというのがあり、下記の写真のような動作をして痛みが誘発されれば陽性とします。
治療ですが、使い過ぎが原因ですので、安静が必要になります。包帯やサポーターなどでの固定もあるのですが、今回は簡単にできるテーピングを紹介したいと思います。
下記のような50㎜幅のテーピングを準備して途中まで半分の幅で切り込みを入れていきます。
腕の途中から末梢に貼っていき、
親指を左右からそれぞれ巻いて、
完成すると下記の形になります。
きつ過ぎると血管を圧迫して苦しくなるので、強さに注意して下さい。
痛みが続くときにはお近くの接骨院・整骨院に相談をしてみてください。
<学科副主任兼教務副主任>石垣寛高