手でさすったり揉んだりする施術を全て「マッサージ」と呼ぶそうですが、正式には「直接皮膚に触れて、クリームやオイル等の滑剤(すべりを良くするもの)を使って求心性(末端から心臓に向けて)に行う手技施術」という定義があります。効果としては血液やリンパの流れに働きかけて循環を促進し、老廃物の除去や新陳代謝を活性化する等が挙げられます。
「リンパ」とは全身を巡るリンパ管とその中を流れるリンパ液の事を指しています。リンパ液は体内の老廃物や余分な体液、異物等を引き受けて処理している体液の事です。そのためリンパ液の流れが滞るとむくむだけではなく、免疫力の低下にも関わってきます。このことから、マッサージによって免疫力アップも期待できるのです。
巷には数多くのマッサージ店がありますが、多くは民間の資格によるもので、あん摩マッサージ指圧師の国家資格をもって施術をしているところは少ないです。本来はあん摩マッサージ指圧師の国家資格を持っていなければ、手技による施術をしてはいけないことになっています。
国家資格であるあん摩マッサージ指圧師は3年間で西洋医学と東洋医学の両方を学び、手技療法も幅広い種類のものを学びます。
効果的で安全なマッサージを受けたい方は、施術者が有資格者であるかも気を付けて受けていただきたいと思います。
(専任教員)三保翔平